双極性障害におけるマニア(躁状態)と妄想
定義
双極性障害における躁(マニア)は、脳内のノルエピネフリンが過剰に分泌されることが原因とされています。ノルエピネフリンは刺激に対する反応や注意力に関わるため、過剰になると最初は幸福感に近い高揚感が現れ、次第に圧倒的な興奮状態へと移行します。
症状
躁状態の人は、興奮や歓喜を感じるものの、急激に敵意や苛立ちに変わります。衝動的で無謀な行動を取りやすく、自己重要感が過大になる(誇大妄想)ことがあります。会話が止まらず、エネルギーに溢れ、睡眠が必要と感じなくなることもあります。これらはうつ状態とは対照的な症状です。
その他の兆候
判断力の低下や不合理な行動が増えるのも特徴です。仕事を無理由で辞めたり、浪費や過度の飲酒、薬物乱用、危険な性行為に走ったりすることがあります。また、実現不可能な目標を立てたり、何でもできると錯覚したりします。重度の躁状態では、幻覚(見えないものを見る、聞こえない音が聞こえる)を経験することもあります。
誤解
双極性障害は「感情が急激に変わる」だけだと誤解されがちですが、実際には躁状態やうつ状態が数日から数ヶ月、時には数年続くことがあります。診断は感情の変化だけでなく、躁またはうつの症状が一定期間続くことが基準となります。
治療
躁状態の治療は、抗精神病薬で症状を抑えた後、気分安定薬を併用するのが一般的です。症状が重い場合は入院が必要になることが多く、入院中に薬物療法と合わせて心理療法を受けます。
