双極性障害に対するアルモダフィニル治療

概要

アルモダフィニル(商品名:Nuvigil)は、睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシー、シフトワーク睡眠障害(SWSD)などの睡眠障害の治療に用いられる処方薬です。中枢神経に働きかけ、覚醒状態を維持しながら記憶力や注意力を向上させる効果があります。

双極性障害との関連性

アルモダフィニルは覚醒促進薬(ユージェロイン)であり、脳内のノルエピネフリンに作用します。双極性障害ではノルエピネフリンの過不足が感情の高揚(躁)や低下(うつ)に関与しているため、ノルエピネフリンのバランスを整えることでうつ症状の改善が期待されています。

研究動向

スタンフォード大学医学部の研究では、気分症状に対する効果が高い新薬の探索が進められています。その一環としてアルモダフィニルが検討されており、特に双極性障害に伴ううつ状態に対して有効性が示唆されています。一方、躁状態の患者にはノルエピネフリンを増加させる必要がないため、アルモダフィニルは適応外と考えられます。

使用方法

アルモダフィニルは単独で双極性障害のうつ症状を治療することはなく、リチウム、バルプロ酸、オランザピン、ラモトリジンなどの標準治療薬と併用する補助薬として使用されます。

副作用と注意点

一般的な副作用として、吐き気、下痢、頭痛、背部痛、睡眠障害(入眠困難・中途覚醒)などがあります。また、不安感の増大が見られることがあり、双極性障害の患者では特に注意が必要です。副作用が顕著な場合は医師が投薬を中止することがあります。

双極性障害 - 関連記事