双極性障害(躁うつ病)の実態と治療法
双極性障害(躁うつ病)は、米国だけで200万人以上が罹患している深刻な精神疾患です。躁状態と抑うつ状態が交互に現れ、患者本人だけでなく周囲の人々にも大きな影響を与えますが、適切な医療を受ければ治療可能です。
定義
双極性障害は、躁状態(極端に高揚した気分)と抑うつ状態(深く沈んだ気分)を交互に経験する精神疾患です。これらの気分変動は通常の気分の揺れとは異なり、非常に強烈で持続的です。
診断基準
双極性障害と診断されるには、少なくとも1回の躁エピソードの既往が必要です。躁エピソードは、過度に高揚した気分、自己評価の膨張、衝動的・非合理的な行動、危険なリスクテイク、場合によっては妄想を伴います。
タイプ
主なタイプには、双極性障害Ⅰ型、Ⅱ型、循環性気分障害(シクロチミア)、特定不能(NOS)があります。特にⅡ型は最も一般的で、軽度の躁状態(軽躁)と重度の抑うつエピソードが交互に現れます。
治療法
双極性障害は薬物療法と心理社会的治療の併用で管理します。使用される薬は、リチウム、抗うつ薬、抗精神病薬、抗てんかん薬などで、患者の症状や障害タイプに応じて組み合わせが決まります。
リスクと注意点
治療せずに放置すると、躁状態で危険な行動をとるリスクが高まり、抑うつ状態では自殺リスクが増大します。早期の診断と適切な治療が重要です。
誤解と真実
「薬は効かない」「依存性がある」などの誤解が治療の障壁となりますが、適切に処方された薬は依存性がなく、症状の安定に大きく寄与します。
