結婚・家族療法士の理論に基づく治療計画

識別(Identification)

家族が個人のアイデンティティや行動に与える影響は、必ずしも本人にとって最善とは限りません。各メンバーは既存のコミュニケーションパターンを維持・強化します。理論に基づく治療計画では、問題を引き起こしているコミュニケーション様式を特定します。必要に応じて、個別カウンセリングを行い、家族単位に対処できるようメンバーの適応力を高めます。

機能(Function)

結婚・家族療法士は、家族システムアプローチを基盤に治療計画を策定します。これは、家族内の関係やコミュニケーションの不均衡を是正し、健康的な平衡状態を作り出すことを目的とします。計画は問題に対する目標と目的で構成され、期待される治療結果とそれを達成するための具体的行動が明示されます。計画内容は、セラピストと家族が共同で決定します。

目的(Objectives)

治療計画の目的は、家族相互作用に変化をもたらす行動に焦点を当てます。家族システム理論に基づき、二者以上の間で繰り返されるコミュニケーションパターンを指摘します。各目的は、日常的なやり取りで用いる建設的なコミュニケーションスキルを習得させ、関係性を改善することを狙います。特定の家族メンバーや配偶者が抱える未解決の感情課題は、全体目標と並行して個別カウンセリングが必要になることがあります。

目標(Goals)

目標は、治療過程で測定可能な具体的な出来事や行動を示します。目的が提供するステップを踏むことで、目標は自然に達成されます。治療が進むにつき、家族の状況変化(例:父親の失業、母親の復職)や新たに判明した情報に応じて目標は見直されます。

留意点(Considerations)

結婚や家族は相互に結びついた関係からなるシステムです。健康なシステムであれ機能不全のシステムであれ「働く」組織です。理論に基づく治療計画は、現行システムを一時的に乱すことで、より健全な機能を持つシステムへと導きます。セラピストは、システム全体が崩壊しないよう適切な指導と方向付けを行う必要があります。また、全メンバーの積極的な参加が、持続可能な家族機能回復に不可欠です。

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