性同一性障害の診断と見分け方

性同一性障害(Gender Identity Disorder)は、生まれた性別に対して強い不快感や違和感を抱き、他の性別としての自己認識が持続的に続く状態です。症状が表れることはありますが、すべての人がこの障害を持つわけではなく、診断には明確な基準が必要です。以下では、子どもから成人までの性同一性障害を見極めるための具体的な手順とチェックポイントを紹介します。

必要なもの

  • 性同一性障害の疑いがある本人(子ども、思春期、成人)

手順

ステップ 1:強く持続的な異性への自己認識の有無を確認する

単に異性の文化的利点を欲するだけではなく、本人が自分を異性として強く、長期間にわたり認識しているかを見極めます。子どもの場合は、ステップ 2〜6 で具体的な行動を確認してください。

ステップ 2:異性になることへの欲求を繰り返し表明しているか

子どもが何度も「自分は○○(異性)になりたい」と言い、時には自分がすでにその性別であると主張するかどうかを観察します。

ステップ 3:服装の選択

性同一性障害のある男児は女装や女性的な服装を好み、女児は男性的とされる服装しか着たがらないことがあります。

ステップ 4:空想遊びやごっこ遊びの内容

ごっこ遊びの中で、相手の性別を演じることが頻繁に見られ、異性としての役割を好むかどうかを確認します。

ステップ 5:好むゲームや遊び

一般的な性別のステレオタイプに逆行した遊び(例:女児がサッカー、男児が人形遊び)を強く好むかどうかを観察します。

ステップ 6:友達の選択

異性の子どもと遊ぶことを好むか、または異性の友達を選ぶ傾向があるかを確認します。ステップ 2〜6 のうち 4 つ以上が当てはまれば、ステップ 1 の「強く持続的な異性への自己認識」が成立します。

ステップ 7:成人・思春期の場合の確認ポイント

本人が頻繁に「自分は○○(異性)であるべきだ」と述べ、外見や振る舞いを異性に合わせようとするか、他者にも異性として扱ってほしいと求めるかをチェックします。ただし、単なる文化的メリットの欲求ではありません。

ステップ 8:現在の性別への不快感の有無

異性への強い自己認識と併せて、現在の性別に対する持続的な不快感があるか確認します。子どもでは性別役割への拒否(例:男児が陰茎がなくなることを望む、女児が乳房や月経を望まない)として現れ、成人・思春期では「自分は間違った性別で生まれた」などと語ります。

ステップ 9:身体的なインターセックス状態との区別

診断時に、身体的なインターセックス(性染色体や性器の異常)と同時に症状が現れていないか確認します。インターセックスは遺伝的変異によるもので、本人が自覚していないことがあります。

ステップ 10:生活への影響度の評価

これらの症状が仕事・学業・対人関係など日常生活に重大な障害や苦痛をもたらしているかどうかを最終的に判断します。

以上の手順を踏むことで、性同一性障害の有無を客観的に評価し、必要に応じた専門的支援や治療へとつなげることができます。

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