クロザピンの歴史と概要

クロザピンは統合失調症の治療に用いられる抗精神病薬です。効果は高いものの、すべての患者に適応できるわけではなく、白血球減少などの重篤な副作用を防ぐため、定期的な血液検査が必須です。比較的新しい薬剤であり、適応は限定的です。

別称

  • 米国:Clozapine(クロザピン)
  • 英国:Denzapine、Zaponex
  • オーストラリア・ニュージーランド:Clopine
  • ポーランド:Klozapol

開発経緯

クロザピンは1961年にノバルティス傘下のサンドズ社で開発され、1972年にヨーロッパで承認されました。1975年に白血球減少(好中球減少症)による死亡例が報告され、安全性への懸念が高まりましたが、統合失調症に対する高い効果が認められたため、現在は他の薬が効かない難治例に限って使用されています。

副作用

  • 好中球減少症(アグラノサイトーシス)
  • 心毒性
  • 重度の便秘
  • 精神症状の悪化
  • 体重増加・糖尿病のリスク

適応患者

主に統合失調症の治療に使用されますが、以下のケースでも処方されることがあります。

  • 認知症の一部症状
  • 不眠症
  • 統合失調様人格障害
  • 自殺リスクが高い統合失調症患者

投与方法

生命を脅かす副作用を防ぐため、初期は低用量から開始し、血液検査の結果を見ながら徐々に増量します。具体的な投与量は医師の指示に従い、参考資料をご参照ください。

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