初発精神病(FEP)とは何か?
初発精神病(FEP)とは
初発精神病(First‑episode psychosis、FEP)とは、これまで精神病症状を経験したことのない人に初めて現れる精神病的症状のことです。幻覚や妄想、思考の乱れ、異常な運動行動など、現実感覚が失われた状態を指します。
主な症状
FEPの代表的な症状は以下の通りです。
- 幻覚:実際には存在しない光景や音、感覚を感じる。
- 妄想:現実と合わない固定的な信念を抱く。
- 思考の乱れ:会話や考えが支離滅裂、非論理的になる。
- 異常な運動行動:興奮、カタトニア様の無動、目的のない動きなど。
- 陰性症状:感情表出の減少、社会的引きこもり、やる気の低下など。
原因とリスク要因
FEPの原因は複合的で、遺伝的要因、環境的要因、心理的要因が関与すると考えられています。主なリスク要因は以下です。
- 精神病の家族歴
- 思春期の大麻使用などの物質使用
- トラウマ体験やストレスフルな出来事への曝露
- 特定の神経疾患
治療と支援
FEPの治療は、薬物療法、心理療法、社会的支援を組み合わせた多面的アプローチが基本です。
- 抗精神病薬で症状をコントロール
- 認知行動療法などの心理療法で根本的な心理的課題に取り組む
- ソーシャルスキルトレーニングや職業リハビリテーションで日常生活や就労への復帰を支援
早期介入の重要性
思春期や若年成人期に急に症状が出ることが多く、早期に専門的な評価と介入を受けることで、長期的な合併症のリスクを減らし、回復の可能性を高めることができます。症状が疑われる場合は、速やかに医療機関へ相談しましょう。
