障害者用トイレの要件

概要

米国障害者法(ADA)の基準に従い、成人・子ども向けの公共障害者用トイレは、標準的な公共トイレ内に設置される設備すべてが一定の要件を満たす必要があります。ADAは同等の安全性・快適性を提供できる代替技術やデザインも認めています。

設備(Appliances)

  • 石鹸ディスペンサー、ペーパータオルまたはハンドドライヤー、女性用衛生用品ディスペンサー、ゴミ箱などは、使用順に近い位置に配置し、利用者が遠くまで移動しなくても済むようにします。センサー式ハンドドライヤーは衛生促進に効果的です。

ドア

  • トイレ個室の入口は、ラッチ側から最低42インチ(約1070mm)のクリアランスを確保します。内部にプルバーを設置すれば、車椅子利用者が容易にドアを閉められます。

  • 車椅子でドアに当たって開ける必要がある場合は、ドア下部から約2インチ(5cm)上に、全長16インチ(約40cm)までのキックプレートを取り付けます。また、遅延閉鎖機能付きのドアクローザーを設置し、利用者が安全に入り込める時間を確保します。

手すり(Grab Bars)

  • 手すりは壁から1.5インチ(約38mm)の間隔を確保し、250ポンド(約113kg)以上の荷重に耐える必要があります。回転や揺れがない堅固な設計が求められます。

  • 一般的な個室では床面から33〜36インチ(約84〜91cm)に設置します。子ども用は18〜27インチ(約46〜69cm)です。幅の広い個室は後方に長さ54インチ(約137cm)以上の手すりを設けます。狭い個室は両側に手すりを取り付け、側壁から12インチ(約30cm)以内に42インチ(約107cm)長の手すりを配置します。

  • サイズが30×60インチ(約76×152cm)のシャワールームにも、壁面に手すりを設置し、取り付け高さは33〜36インチとします。

  • 車椅子利用者と歩行者が共用する場合、鏡の上端は最低74インチ(約188cm)に設置します。全身鏡を利用できるよう、床面に30×48インチ(約76×122cm)のクリアスペースを確保します。

  • 子ども用個室の鏡は、下端が床から34インチ(約86cm)以下になるよう設置します。

シンク

  • シンクの縁は床から34インチ(約86cm)以下、深さは6.5インチ(約16.5cm)以内とします。シンク下部の開口部は幅30インチ(約76cm)、高さ24インチ(約61cm)、奥行き19インチ(約48cm)を確保し、前方には30×48インチ(約76×122cm)の作業スペースを設けます。配管は絶縁し、鋭利な部分は取り除きます。

  • 子ども用シンクは床から31インチ(約79cm)以下に設置し、膝下のクリアランスは24インチ(約61cm)とします。

  • プッシュ式、タッチ式、電動制御式、レバー式のいずれかの蛇口が適合します。

トイレ本体

  • 便座の上端は床から17〜19インチ(約43〜48cm)に設定し、壁掛け型でも同様です。トイレ周囲の幅は最低30インチ(約76cm)確保します。

  • 子どもの年齢別便座高さは、3〜4歳:11〜12インチ(約28〜30cm)、5〜8歳:12〜15インチ(約30〜38cm)、9〜12歳:15〜17インチ(約38〜43cm)です。

  • 小便器の縁は床から最大17インチ(約43cm)に設定し、壁掛け型・個室型ともに適用されます。

個室(Toilet Stalls)

  • 標準的な単一利用個室は幅最低60インチ(約152cm)とし、側壁から中心線まで18インチ(約46cm)離します。ドアは個室内部に開く設計で、車椅子が回転できる半径5フィート(約152cm)の空間を障害物なく確保します。

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