ADA(障害者法)に基づく車椅子用ランプの要件
ADA(障害者法)に基づく車椅子用ランプの要件
1990年に制定されたアメリカ障害者法(ADA)は、公共施設のバリアフリー化を義務付けています。エレベーターや車椅子リフトが設置できない施設では、車椅子用ランプの設置が必須です。以下に、ADA が定める主なランプ仕様をまとめました。
勾配と高さ
- 新築の場合、ランプの最大勾配は 1:12(1単位の高さにつき水平12単位)です。
- ランプの一段あたりの最大上昇高さは 30インチ(約76cm)に制限されています。
幅
- 車椅子用ランプの最小幅は 36インチ(約91cm)です。これはドア開口部の最低幅と同じ基準です。
踏み面(ランディング)
- ランプの上部と下部には水平な踏み面を設ける必要があります。
- 踏み面の幅は、接続するランプと同等かそれ以上でなければなりません。
- 方向転換がある場合、最低サイズは 60×60インチ(約152×152cm)です。
手すり
- 成人用の手すりは床面から 28インチ(約71cm)に設置します。
- 主に子どもが利用する施設(例:学校)では、子ども用の手すりを別途設置し、適切な高さに調整します。
- 手すりはランプの両側に取り付ける必要があります。
横勾配と表面
- 横勾配は 1:50 以下に抑える必要があります。
- すべての床面は「安定・堅固・滑り止め」の条件を満たすことが求められます。
- 屋外ランプは特に滑り止め加工を施し、常に雪や氷がない状態を保ちます。
ランプの縁の保護
- 段差がある箇所には縁石、壁、手すりなどで転落防止策を講じます。
- 縁石の高さは最低 2インチ(約5cm)と定められています。
以上の基準を満たすことで、ADA に準拠した安全な車椅子用ランプを設計・施工できます。
