毛髪検査(ヘアフォリックルテスト)の概要と活用法
薬物使用の検出
インターネットで毛髪検査を検索すると、ほとんどの情報は薬物使用の有無を確認する目的です。多くの雇用主は従業員全員にランダムな薬物検査を実施し、年に1回実施を求めることもあります。採用前に薬物検査を要求する企業もあります。薬物依存者や、薬物を乱用する十代の子どもを持つ親は、禁断状態を確認する手段として毛髪検査を利用できます。いずれの場合も、毛髪検査は有効な選択肢です。
検査の手順
毛髪検査は薬物使用の有無を高精度で検出できます。検査では、技術者が被検者の毛髪を採取し、ラボへ送ります。目安は長さ約4cm、50〜120本程度の毛髪ですが、少量でも可能です。採取した毛髪は薬物成分の有無を調べるために分析され、結果は通常3〜4日で出ます。
検出可能な薬物の種類
毛髪検査で検出できる主な薬物は、コカイン、PCP、マリファナ、エクスタシー、オピエート系、メタンフェタミンです。薬物は摂取後、代謝産物として血流に乗り、毛根に取り込まれます。毛髪は代謝産物を最大1年程度保持するため、尿検査よりも長期間の使用履歴を把握できます。
シャンプーで除去できない
インターネット上には、薬物痕跡を除去できるシャンプーや石鹸を売り出す情報がありますが、これは詐欺です。薬物は毛髪内部の構造に深く取り込まれており、シャンプーやシェービングでは除去できません。体毛全体に証拠が残ります。
有害金属の検出
毛髪検査は、鉛、ヒ素、マーキュリーなどの有害金属の過剰摂取を調べる際にも利用されます。手順は薬物検査と同様です。
法医学・父子鑑定への活用
毛髪はDNAを保持しているため、犯罪捜査や父子鑑定に利用できます。毛根部のわずかな毛髪一本で、現場で採取されたDNAや親子関係のDNAと比較可能です。
