舌リング(舌ピアス)の危険性とは
舌のピアスは、古代アステカやマヤ文明で儀式的に行われていた歴史がありますが、ファッションとして広く普及したのは1980年代以降です。若者にとっては反抗や自己表現の手段になることもありますが、施術前に知っておくべきリスクがいくつかあります。
感染や血液感染症のリスク
不衛生な環境や滅菌されていない器具で施術を受けると、舌に感染が起こりやすくなります。感染が血流に乗ると全身に広がる危険があり、早期に医療機関で処置しなければなりません。また、同じ器具を複数人で使い回すスタジオでは、B型肝炎やHIVなど血液を介した感染症にかかる可能性も高まります。
出血や神経損傷
経験の浅いピアサーが動脈や血管を誤って貫通させると、大量出血を引き起こし緊急処置が必要になります。舌の神経を傷つけると、長期的な感覚障害や痛み、しびれが残ることがあります。
窒息の危険
舌リングのバーベルの先端にある「ボール」がしっかり締められていないと、外れて口内に落ち、飲み込むか窒息する恐れがあります。特に睡眠中や激しく話すときは注意が必要です。
歯への摩耗・損傷
舌リングを舐めたり噛んだりする習慣は、歯のエナメル質をすり減らし、欠けやすくします。食事中にリングを装着したままにしておくと、食べ物との摩擦で同様の損傷が起こります。
歯茎の退縮
リングが歯茎に常に当たることで、徐々に歯茎が後退し、歯が長く見えるようになるケースが報告されています。歯周病のリスクも高まります。
対策とケア方法
- 信頼できる清潔なスタジオで、必ず滅菌された針を使用してもらう。
- 施術後はスタジオが配布するケアガイドに従い、口内をこまめに洗浄し、刺激を避ける。
- 不安がある場合は歯科医やかかりつけ医に相談し、金属製よりもプラスチック製のリングを選ぶと硬い金属を噛んだときの衝撃を減らせます。
注意点
「ピアスガン」式で針を使わないスタジオは信頼性が低い可能性があります。必ず針で行うスタジオを選び、怪しい場所は避けましょう。
