電気火災に適した消火器の選び方と使用ポイント

電気火災に使用できる消火器の選び方

米国消防局のデータによると、2008年に約68,000件の電気火災が発生し、約500人が死亡しています。音楽機器や映像機器、暖房器具などの電子機器が原因になることが多く、配線不良や過負荷も火災のリスクを高めます。消火器は住宅全体の火災を消すことはできませんが、避難の時間を稼ぎ、消防隊が到着するまでの安全確保に役立ちます。

1. 火災の種類と消火器の区別

消火器は火災の種類に応じてA、B、C、Dの表示があります。Aは木材・紙・プラスチックなどの普通の燃焼物、Bは油やガソリンなどの液体、Cは電気が関わる火災、Dは金属火災です。Aのみ表示され、APW(空気圧縮式水)と記載された消火器は水を使用するため、電気火災には使用できません。

2. 電気火災に適した消火器

電気火災に使用できるのは「C」分類の消火器です。市販されているものでは、BCやABCタイプが一般的で、乾燥化学剤を使用したドライ消火器が該当します。ABC消火器はCの機能を備えているため、電気火災でも使用可能です。

3. BC消火器の特徴

BC消火器は炭酸水素ナトリウム(重炭酸塩)や二酸化炭素を主成分とし、電気機器に対して腐食性が低く、電気火災に適しています。二酸化炭素は残留物を残さず、火元の酸素を奪って消火しますが、炭酸水素塩系は軽い残留物が残ることがあります。

4. ABC消火器の注意点

ABC消火器は最も汎用性が高く、A・B・Cすべての火災に対応しますが、モノアンモニウムリン酸(黄色)などの乾燥化学剤が残留し、回路に腐食をもたらす可能性があります。使用後は速やかに残留物を拭き取り、機器の復旧を行うことが重要です。

まとめ

電気火災にはC分類が付いた乾燥化学剤系の消火器(BC・ABC)が最適です。水や油を使用する消火器は絶対に使用せず、残留物の除去も忘れずに行いましょう。

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