アメリカ赤十字社のCPRプロトコル

米国赤十字社が定める CPR(心肺蘇生)プロトコルは、意識不明で他に生命兆候が見られない患者に対し、胸部圧迫と人工呼吸を組み合わせて実施します。ワシントン大学の研究によれば、どのようなプロトコルであっても CPR を行うことで心停止からの生存率は約2倍に上がります。

生命兆候の確認

赤十字の手順では、まず犠牲者に生命兆候があるか確認します。軽く肩を揺すりながら「大丈夫ですか?」と声をかけ、返答がなければ直ちに 911 に通報します。

ABC評価

ABC(気道・呼吸・循環)評価を行います。頭を後方に傾けて気道を確保し、閉塞がないか確認し、呼吸音を聴きます。呼吸がない場合は、30回の胸部圧迫ごとに口対口で2回の人工呼吸を行います。この比率は成人・子ども・乳児すべてに共通です。

胸部圧迫

圧迫の手の位置と深さは年齢に応じて変えます。
・12歳以上:両手を胸の中心に置き、1.5〜2インチ(約3.8〜5.1cm)深く圧迫。
・12歳未満の子ども:片手または両手で胸の中心を押し、1〜1.5インチ(約2.5〜3.8cm)深く圧迫。
・乳児:指2本または3本で、乳首の下約1指幅に置き、0.5〜1インチ(約1.3〜2.5cm)深く圧迫。

時間の目安

救助者が到着するか、体力が尽きるまで、または犠牲者に生命兆候が現れるまで胸部圧迫を続けます。

自動体外式除細動器(AED)

AED が利用可能で、ショックが必要と判断されたら即座にショックを与えます。その後、約2分(5サイクル)CPR を続け、再度 AED に解析させます。

心肺蘇生(CPR) - 関連記事