妊婦に対する心肺蘇生法(CPR)の手順
妊婦に対するCPR(心肺蘇生法)の手順
1. 意識の確認
やさしく揺すりながら「大丈夫ですか?」と呼びかけます。反応がない場合はすぐに119(または現地の緊急番号)に通報してください。
2. 胸部圧迫の開始
・女性の横にひざまずき、肩を手の上に正しく合わせます。
・片手のかかとを胸骨の中央(乳頭の間)に置き、もう一方の手をその上に重ね、指を組みます。
・1分間に100〜120回のペースで圧迫し、胸を約5cm(2インチ)沈めます。
・圧迫のたびに胸が自然に戻るようにします。
3. 人工呼吸の実施
・鼻をつまみ、口を密着させて2回、約1秒間の呼吸を行います。
・呼吸ごとに胸が上がることを確認します。
4. 救助が来るまで継続
胸部圧迫と人工呼吸を交互に続け、救急隊が到着するまで実施します。続けられない場合は、AED(自動体外式除細動器)があれば使用してください。
5. 妊娠中の特別な配慮
・女性の臀部の下に枕や折りたたんだタオルを置き、子宮を左側に傾けます。これにより胎児への血流が改善されます。
・妊娠後期(第3トリメスター)の場合は、胸部圧迫の代わりに腹部圧迫(腹部突き上げ)を行うことがあります。腹部のへその上部と肋骨の間に手を置き、内側・上方に押し上げます。ただし、子宮を直接圧迫しないよう注意してください。
CPRは命を救う重要な技術です。正しい手順を学び、妊婦とその赤ちゃんを守る力を身につけましょう。
