火災の分類と消火のポイント
火災が発生したとき、まずは消火を考えますが、火の種類に応じた適切な方法を選ぶことが重要です。NFPA 10(米国消防協会)の基準に基づき、A・B・C・D の4つの主要な火災クラスと、使用すべき消火器の種類をご紹介します。
クラス A 火災
木材、紙、布、ゴム、非可燃性プラスチック、ゴミなどの一般的な燃焼物が対象です。燃焼後は灰となります。水や泡消火器で十分に消火でき、水の冷却効果が燃焼サイクルを止めます。
クラス B 火災
ガソリン、プロパン、シンナー、厨房の油、溶けたプラスチックなど、可燃性液体やガスが燃料です。乾燥化学剤または二酸化炭素消火器を使用します。特に油火災に水をかけると火が拡大し、危険な飛沫が生じるため絶対に使用しません。
クラス C 火災
電源が入っている電気機器や配線、ブレーカー、家電製品が対象です。水は導電性があるため感電の危険があります。絶縁性のある消火剤、たとえば乾燥化学剤や電子機器向けの二酸化炭素消火器を使用し、残留物が部品を損傷しないようにします。
クラス D 火災
マグネシウム、ナトリウム、チタン、アルミニウム、カリウム、リチウムなどの燃焼性金属が燃える火災です。クラス D 用の専用消火剤(塩化ナトリウムや粉末銅など)を使用します。水や一般的な消火器は効果がなく、むしろ激しい反応を引き起こすことがあります。
