水中で皮膚がしわになる理由とは?

長時間水に浸かると、指先や足の裏がプルーンのようにしわくちゃになることがあります。これにはいくつかの仮説が提唱されていますが、最新の研究では進化的な適応が関与していると考えられています。

水分吸収説

皮膚の最外層である角質層は水を吸収しやすく、吸水により表面積が膨張します。角質層は生きた真皮と密接に結びついているため、真皮は拡大した表面積に合わせてしわを作り、結果として皮膚がしわくちゃになります。

進化説(滑り止め効果)

ボイジー(アイダホ州)で進化神経生物学者として活躍するマーク・チャンギジらは、しわは指先や足先の滑り止めグリップを高めるための適応と考えています。濡れた環境で表面が滑りやすくなると、皮膚が細かい凹凸を作り、雨天時のタイヤのトレッドのように接地面積を増やして滑りにくくなるのです。

血管収縮説

コロンビア大学の生体力学エンジニア、シー・チェンは、熱い水に浸かると血管が収縮し、真皮が縮むことで皮膚表面が折れ曲がると説明しています。血管の収縮により組織と表皮の間に不均一な張力が生じ、結果としてしわが現れます。

なぜ手足だけがしわくちゃになるのか

手足の指先や足の指は他の部位に比べて皮膚が薄く、握る動作に頻繁に使われます。そのため、進化的に滑り止めの機能が必要とされ、しわが生じやすいと考えられます。体の他の部位は皮膚が厚く、しわが目立ちにくいのです。

環境衛生 - 関連記事