アメリカで銅(Cu)レベルが高い理由

銅は人体に必要な微量ミネラルで、エネルギー産生、結合組織の強化、神経系や生殖系の維持に重要な役割を果たします。主な供給源はナッツ、甲殻類、ジャガイモ、レバー、チョコレート、豆類です。日本人の推奨摂取量は1日あたり0.9 mgですが、過剰になると偏頭痛や不安感、月経前症候群、アレルギー、うつ、集中力低下、食欲不振などの症状が現れます。米国で銅の体内濃度が高いのは、以下のような複数の要因が重なっているためです。

避妊・ホルモン療法

銅は多くの避妊薬やホルモン補充療法(HRT)に含まれる成分です。米国では生殖年齢の女性が避妊ピルや銅IUD(子宮内避妊具)を広く使用しており、これらは体内の銅濃度を上昇させます。エストロゲンの増加も銅の細胞内取り込みを促進し、特に女性で銅過剰が見られやすく、顔色の暗化や成人ニキビの原因になることがあります。

食生活

加工肉製品(ホットドッグ、ソーセージ、ベーコン、ブラートヴルストなど)やシーフード(カニ、ハマグリ、エビ、ロブスター、カキ、クルミなど)は銅含有量が高い食品です。また、米国では豆類(キドニービーンズ、レンズ豆、白インゲン、ひよこ豆、大豆製品)も頻繁に摂取されており、これらが銅の過剰摂取につながります。

銅硫酸塩の使用

銅硫酸塩は藻類抑制剤として池やプール、湖の美観維持に利用されますが、使用後に水底に沈殿し、泳止め時に皮膚や粘膜から体内に取り込まれることがあります。雨水に流されて下水に混入すると、環境中の銅濃度が上昇し、間接的に飲料水への影響も懸念されます。

給水管の銅

米国では耐食性と耐久性から飲料水の配管に銅が広く使用されています。しかし、古い配管や酸性の水質では銅が溶出し、飲料水中に銅が混入します。これを長期間摂取すると体内銅濃度が上昇します。

サプリメント・マルチビタミン

多くのマルチビタミンやミネラルサプリメントには微量の銅が含まれています。子どもの頃から継続的に摂取することで、米国全体で銅の総摂取量が増加しています。

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