古いキャップ付きオイルタンクの危険性と対策
使用しなくなった古い燃料タンクでも、近隣住民の健康や環境に重大なリスクをもたらすことがあります。タンクが部分的に残っていたり、揮発性の燃料オイル蒸気が残っている場合、爆発の危険性さえ生じます。土地所有者は、タンクが使用中であろうとなかろうと、その除去と清掃の責任を負います。したがって、物件購入時には古いオイルタンクの有無を確認する徹底した検査が不可欠です。
潜在的なタンク漏れ
- かつては家庭用燃料油タンクが一般的で、地下や地上に設置されていました。埋設タンクの平均寿命は10〜15年とされ、20年を過ぎると腐食が進み、外部からの浸食や内部の結露水による酸化で漏れやすくなります。
土壌汚染
- 金属製タンクは時間とともに腐食し、漏れが発生します。設計寿命は約20年で、それを超えると漏れのリスクは急増します。1984〜85年にニューイングランドで実施された調査では、埋設暖房油タンクの漏れは1,000件あたり平均1.7件、燃料ラインの漏れは2.5件と報告されました。土壌への燃料油漏れは有害物質の流出とみなされ、清掃には高額な費用がかかり、連邦法で規制されています。
地下水汚染
- 少量の燃料油でも広範囲の地下水を汚染します。燃料油は水に溶けず表面に浮き、地下の有機物と混ざります。数ガロンの漏れが数百世帯の飲料水を汚染するケースもあります。メイン州の調査では、1件の汚染が平均75フィート(約23メートル)広がることが確認されています。
廃棄・除去に伴う責任
- 土地所有者は、タンクと汚染された土壌の除去・清掃の全責任を負います。販売時にタンクが残っていると、購入者がその後の漏れや汚染に対する法的責任を引き継ぎます。そのため、機能しないタンクは売却前に必ず除去し、使用中のタンクは二重壁の地上タンクへ交換し、定期的に点検できる状態にしておくことが推奨されます。
以上のリスクを踏まえ、物件取得前には専門家によるタンク調査を実施し、必要に応じて除去・交換計画を立てることが重要です。
