シリカ砂採掘が環境にもたらす影響

建設需要の高まりに伴い、発展途上国で建設用砂の需要が急増しています。採掘後は坑道を埋め戻し、川沿いに湿地を再生することで土地を回復させることが一般的です。しかし、シリカ砂の採掘は土壌や水へ有害物質が浸出し、野生動物を毒する長期的な環境リスクを伴います。

河川流域への被害

2011年1月号『Environmental Management』に掲載された調査では、インド南西部のチャラクディ川、ペリヤール川、ムヴァットプザ川の流域で大量の砂が採掘され、河岸が劣化し生態系が損なわれていることが報告されています。研究者は河川とその生態系の回復策を提案しています。

水銀の環境放出

水銀は採掘過程で生じる発がん性物質で、常温では液体のまま測定が困難です。カリフォルニア州の鉱山での測定方法を検証した研究では、ゆっくり冷却して結晶化させることで正確に測定できることが示され、沿岸部への水銀放出量の評価精度が向上すると結論付けられました。

カエルへの影響

カエルの変態は水質汚染の指標となります。2011年2月号『Environmental Pollution』の研究では、採掘跡の再生湿地から回収したヒキガエルのオタマジャクシは、対照群と比較して変態が遅れ、あるいは起こらないケースが多く報告されました。水中の元素が甲状腺ホルモンを撹乱することが原因とされ、時間経過とともに毒性は低減し、野生動物の回帰が期待されています。

他金属の蓄積

バージニア州の砂・シリカ鉱山は、埋め立て後にリム安定化バイオソリッドで処理されています。2010年7月号『Journal of Environmental Quality』の調査によると、埋め立て後15か月で銅、ニッケル、亜鉛の濃度は有意に上昇しましたが、地下水汚染のリスクは低いと評価されています。

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