二酸化炭素の排出
天然ガスを燃焼させると二酸化炭素が発生します。米国天然ガス供給協会によると、1億BTU(英国熱単位)あたり約117,000ポンド(約53トン)のCO₂が排出されます。二酸化炭素は大気上層で熱を閉じ込める温室効果ガスであり、2011年には地球温暖化の主要因の一つと指摘されています。
海洋生物への影響
海底から自然に漏れ出す天然ガスは、海洋生物にさまざまな影響を与えます。スタニスラフ・パティン氏の研究によれば、ガスの高濃度曝露は魚類の行動変化や興奮状態を引き起こし、最終的には中毒死に至ることがあります。また、海底に敷設されたガスパイプラインが破裂・漏洩した場合、被害はさらに拡大します。
陸上野生動物への影響
天然ガスの掘削は陸上環境にも悪影響を及ぼします。カナダ・アルバータ州で1997年から2007年にかけて行われた調査では、掘削作業による交通増加や騒音が鳥類の生息数に変化をもたらしたことが報告されています。スプラグス・ピピットとベアード・スパロウの個体数は減少し、サバンナ・スパロウは増加したものの、全体として環境への影響はマイナスと結論付けられました。
一般住民の安全リスク
天然ガスは数千マイルにわたるパイプラインで輸送されますが、時間の経過とともに腐食やひび割れが進行します。パイプが破裂するとガスが爆発しやすく、重大な人的被害につながります。米国天然ガス監視団体のデータによれば、2006年から2011年の間にマサチューセッツ州で腐食した管が原因で爆発が発生しました。また、ニューメキシコ州カールスバッドで2000年に起きた爆発事故では12名が死亡しています。管路の監視は行われているものの、腐食や人的ミスは避けられず、人口密集地域を通るガス管は常にリスクをはらんでいます。
