塩素フリーの漂白剤とは何か?

漂白剤は色を落とす働きがあることは広く知られています。髪や歯、肌、爪、食品、さらには衣類のシミ除去に利用されます。一般的に「漂白剤」と聞くと塩素系を思い浮かべますが、実は塩素を含まない漂白剤も存在します。代表的なものにレモン汁、紫外線、過酸化水素がありますが、衣類のシミ除去に使われる非塩素系漂白剤の主成分は過酸化水素です。

シミの仕組み

シミが色を持つのは、光の波長を吸収する色素(クロモフォア)を含んでいるためです。波長が異なる光が吸収されることで、シミは赤や黄などの色に見えます。例えば、ケチャップのシミは約650nmの赤色光を吸収し、赤く見えます。

酸化系漂白剤

塩素系漂白剤と同様に、塩素フリー漂白剤も酸化系です。酸化剤はクロモフォアの化学結合を切断し、場合によっては完全に破壊します。その結果、色素は光を吸収できなくなり、シミは見えなくなります。結合が短くなるだけの場合でも、吸収波長が人間の目に見えない領域へシフトするため、同様にシミは消失します。

酸素系漂白剤

塩素フリー漂白剤は「酸素系漂白剤」と呼ばれ、主成分は過酸化水素です。製品によっては過酸化水素が直接含まれるものもあれば、過炭酸ナトリウム、過酸化ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムなどが水と反応して過酸化水素を生成するものもあります。いずれにせよ、最終的に洗濯中に過酸化水素がシミ除去に働きます。

利点

  • 環境に優しい。動植物や人体に対して毒性が低く、いわゆる「グリーン」製品とされています。
  • 繊維へのダメージが少ない。適切に希釈すれば塩素系ほど繊維を劣化させず、色柄物でも使用できることが多いです。

欠点

  • 価格がやや高めになることが多い。
  • 粉末タイプは水に溶けにくく、効果が現れるまでに時間がかかる。
  • シルクやウールなどデリケートな素材には不向きで、使用前に目立たない部分でテストが必要。
  • 血液のシミはヘモグロビンが酸化に強いため、酸化系漂白剤では除去が難しい。

環境衛生 - 関連記事