アルカリ性pHが水生環境に与える影響

アルカリは水に容易に溶ける塩基であり、ある程度のアルカリ度は自然であり、また水生環境にとって必要です。しかし、アルカリ濃度が高くなりすぎてpHが中性の7.0を大きく上回ると、そこに生息する生物にダメージが生じます。過度なアルカリ性は水生生物の死亡を招くだけでなく、他の有害物質の毒性を増幅させます。

淡水性水生植物の健康改善

2009年に中欧の浅いソーダ湖で行われた研究によると、淡水性水生植物はpH7を超えるアルカリ性環境でよく成長します(多くの淡水はpH6〜8)。pH6未満の低アルカリ環境では、植物のバイオマスが著しく減少し、1か月で約3分の1が失われました。一方、pH9以上の過度にアルカリ性の水は既存の植物を急速に死滅させ、新たな植物の成長も遅らせます。

魚類への身体的ダメージ

pHが6未満になると水は酸性になり、植物や海洋生物にとって不適切な環境となりますが、pH9を超える高アルカリ性は成魚の個体数を激減させ、稚魚の発育を阻害します。過度にアルカリ性の水に曝露された魚は、目、皮膚、エラに損傷が現れ、鱗の光沢が失われます。

他の物質の毒性増大

アルカリが高濃度になると、同時に存在する物質の毒性が増すという特徴があります。例として、Lenntech社が示すアンモニアは、pH8の水中ではpH7の水中に比べて毒性が約10倍に上昇します。

環境衛生 - 関連記事