排水の全排出毒性(WET)検査の目的と手順

目的

全排出毒性(WET)とは、排水中に含まれるすべての汚染物質が水生生物に与える総合的な毒性効果を指します。WET検査は、NPDES許可で定められた排水基準の設定、許可条件の遵守確認、最も毒性の高い排水成分の特定、毒性低減計画の策定、処理技術の有効性比較に利用されます。

手順

WET検査は実験室で実施されます。対象施設の排水水サンプルを最低5種類と、汚染物質を含まない受入水体から採取した対照サンプルを用意し、24〜96時間の間に水生生物に曝露します。使用する生物は、1960〜70年代の研究で淡水・海水系の指標種とされたものが選ばれます。検査は、排水水のみで曝露させるタイプと、一定時間ごとに対照水に戻すタイプがあり、現場の状況や排水成分に合わせて設計されます。

毒性評価

毒性は検査方法により定義が異なりますが、一般的には24〜96時間でテスト対象生物の50%が死亡する排水濃度(LC50)や、対照と統計的に差がない最高濃度などで示されます。検査が有効とみなされるためには、対照サンプルの生存率が90%以上である必要があります。慢性毒性は、受入水での種の繁殖が正常に行える濃度を示し、過去の研究に基づいて評価されます。

検査結果に影響する要因

  • 実験室スタッフの技術
  • テスト生物の年齢・状態・感受性
  • 希釈水の質
  • 温度管理
  • テスト中の餌の量・質
  • 使用種の選択
  • 実験条件下の溶存酸素
  • 各濃度で使用する個体数(目安は濃度レベルごとに20匹)

許可と規制

NPDES許可はWET検査の結果を基に作成され、排水中の汚染物質濃度上限が設定されます。施設は米国の航行可能水域へ排出する前に、これら基準を満たすよう水処理を行わなければなりません。違反した場合は金銭的罰則が科されます。NPDESは「クリーンウォーター」プログラムの一部であり、総日負荷(TMDL)政策と併せて流域全体への影響を評価します。

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