温室効果ガス排出がもたらす影響と気候変動への影響

メタン (Methane)

メタンは二酸化炭素より放出量は少ないものの、温室効果への影響は大きく、温暖化への寄与は全体の約1/3と推定されています。工業排出に加え、天然ガスの成分であり、埋立地から腐敗する有機物の副産物としても放出されます。埋立地からのメタンは大気中の温室効果ガスを増やすだけでなく、土壌を通じて近隣住宅に浸透し、検知されないまま蓄積すると窒息や爆発の危険があります。

二酸化炭素 (Carbon Dioxide)

二酸化炭素は境界を越えて拡散する大気汚染物質で、排出源がどこであっても地球規模で濃度を上昇させます。太陽熱を捕捉し、地球温暖化を進行させるほか、都市部では産業や自動車の排出により「CO2ドーム」が形成されます。米国フェニックスやソルトレイクシティで観測されたように、CO2ドームはオゾンや微粒子状物質(PM2.5)の濃度を上げ、喘息や肺気腫、がんなど呼吸器系疾患のリスクを高めます。

一酸化二窒素 (Nitrous Oxide)

一酸化二窒素は二酸化炭素に匹敵する温室効果を持ち、長期的な大気汚染への曝露は不眠、抑うつ、吐き気などの健康障害を引き起こす可能性があります。高血圧や敗血症、呼吸困難、肺虚脱、血尿、血糖上昇といった症状が報告されていますが、これらは現在の大気中濃度では稀です。

気候変動 (Climate Change)

地球規模の気候変動は人間社会に直接・間接的な影響を及ぼします。例えば、温暖化によりマラリア媒介蚊(Anopheles)の分布が拡大し、アフガニスタンやインドネシア、東アフリカなど新たな地域で感染リスクが高まります。また、カリフォルニア、アリゾナ、ネバダ、コロラドのアスペン林は、気温上昇で増加した樹皮甲虫により2010年までに50万エーカー以上が減少しました。これに伴い、林床の草本が失われ、都市部の水資源供給にも影響が出ています。

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