水中の大腸菌汚染を検査する方法
多管発酵法(Multiple‑Tube Fermentation)
乳糖を含む培地に大腸菌が入ると糖を発酵させてガスを産生します。多管発酵法では、検体水を 1 ml、0.1 ml、0.01 ml の3段階に希釈し、各段階で5本ずつ、合計15本の培養管に接種し、35 ℃で 48 時間培養します。ガス産生や肉眼での増殖が認められた管の数から、最尤推定数(MPN)表を用いて水中の大腸菌数を算出します。
膜濾過法(Membrane Filtration Technique)
0.45 µm の孔径をもつ膜フィルターに水サンプルを通し、細菌を捕捉します。フィルターを大腸菌選択培地に載せ、44.5 ℃で 24 時間培養した後、形成されたコロニー数をカウントし、濃度を計算します。
クロモゲン基質法(Chromogenic Substrate Test)
特定の酵素が基質と反応して色が変わる試薬を用いる方法です。市販のチューブやウェルに培地と基質を入れ、検体を接種後、35 ℃で一定時間培養します。色変化の有無と程度から、存在の有無と大腸菌数を表により算出します。
試料量の目安
検査目的に応じて必要な試料量は異なります。飲料水は 100 ml、河川水は 5 ml、雨水は 1 ml、未処理汚水は 1 ml 以下が一般的です。
