基準汚染物質と有害汚染物質の違い

技術の進展に伴い米国だけでなく世界中で大気汚染も拡大しています。人々は化学物質や農薬など多様な汚染物質にさらされ、健康被害や環境破壊のリスクが高まっています。保健・安全・環境関連機関は大気汚染物質を「基準汚染物質」と「有害汚染物質」に分類し、監視・規制方法を区別しています。

基準汚染物質

1970年のクリーンエア法で米国が定めた6つの基準汚染物質は、鉛、二酸化窒素、一酸化炭素、オゾン、二酸化硫黄、粒子状物質(PM)です。これらへの曝露は心肺疾患、呼吸器障害、早死などの健康被害を引き起こし、スモッグや酸性雨、オゾン層破壊といった環境問題も招きます。

有害汚染物質

1990年のクリーンエア法改正で特定された189種の有害汚染物質には、アスベスト、塩素、ホルムアルデヒド、塩酸、メタノール、リンなどが含まれます。これらは発がん性や免疫系・生殖系への障害リスクが高く、基準汚染物質よりも希少で、元の法令に加えて拡張されたリストです。

大気質基準

大気質計画・基準局(OAQPS)はEPAと協働し、全国環境基準(NAAQS)を策定しています。NAAQSは各基準汚染物質ごとに一次基準(健康影響)と二次基準(植生・建築物への影響)を設定。基準汚染物質は測定対象ですが、有害汚染物質は直接測定されず、使用規制が中心です。

排出データ

EPAが作成する全国排出インベントリ(NEI)は、基準・有害汚染物質の排出源を年次で推計し、3年ごとに総合評価を行います。基準汚染物質は点源・非点源・道路・非道路の詳細情報が提供される一方、有害汚染物質は大まかな分類で管理されています。

モニタリングデータ

エア・クオリティ・システム(AQS)データベースは、EPAの約4,000局の観測ステーションから取得した濃度データを蓄積しています。基準汚染物質は1970年から継続的に測定されているのに対し、有害汚染物質の観測は1995年以降が中心で、データ量は少なくなっています。測定単位はppm、ppb、mg/m³、µg/m³などです。

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