珪藻土は吸い込んでも安全ですか?
成分
- 珪藻土は、顕微鏡レベルの藻類である珪藻(ダイアトム)の化石を粉砕して作られた粉末です。DE(Diatomaceous Earth)とも呼ばれ、シリコン、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、鉄、チタン、ホウ素、マンガン、銅、ジルコニウムなど、金属元素と非金属元素が自然に混在しています。これらはすべて、数千年前に化石化した生物由来の天然成分です。
用途
- 珪藻土にはいくつかの種類があります。自然のDEは、微細な鋭利な粒子が多くの昆虫に対して致死的な効果を持つため、害虫駆除に利用されます。食品グレードのDEは、動物園や農業で飼育される動物の餌に混ぜ、消化管内の寄生虫を除去し、健康と外観の改善に役立ちます。プール用グレードは化学処理され、プールのろ過システムとして使用されます。細かい粉末は水の流れを妨げずに大きな粒子を捕集します。
吸入リスク
- いずれの種類の珪藻土も、吸入すると人体に害を及ぼす可能性があります。自然および食品グレードのDEは、鼻や口の粘膜を刺激しやすく、取り扱い時は防塵マスクの着用が推奨されます。プール用グレードは結晶性シリカを多く含み、吸入すると呼吸器系へのリスクが高まります。この結晶性シリカは、DEを部分的に溶融・加工した結果生じ、発がん性があるため、吸入も摂取も避けるべきです。
保護具
- 珪藻土は形態を問わず刺激性があるため、呼吸器や目の保護具を使用することで粘膜の刺激や損傷を防げます。作業時は、米国疾病予防管理センター(CDC)傘下の労働安全衛生研究所(NIOSH)が認定した呼吸防護具を使用するのが安全です。皮膚に密着し、粉塵の侵入を防ぐタイプのゴーグルやフェイスシールドを着用すれば、目を保護できます。
健康への利益
- インスブルック大学の研究者は、健康な被験者に1日3回、250 mgの珪藻土を摂取させたところ、血中コレステロールが低下することを確認しました。LDL(低密度リポタンパク)と中性脂肪の数値が減少し、摂取を中止してから4週間経過しても低い状態が続きました。さらに、HDL(高密度リポタンパク)のレベルは摂取中止後4週間で有意に上昇しました。ただし、対象は19名と小規模で、プラセボ対照群も設けられていないため、今後の追加研究が必要とされています。
