エネルギー効率の高い電球と健康への影響
世界の多くの途上国が白熱電球の使用を禁止し、エネルギー効率の高い電球への切り替えを進めています。この取り組みはエネルギー消費削減を目的としていますが、トレント大学のマグダ・ハヴァス研究者らは、蛍光灯の健康影響について更なる研究が必要だと警鐘を鳴らしています。蛍光灯は紫外線(UV)や電磁波を放出し、さらに神経毒性を持つ水銀を含んでいます。
紫外線(UV)放射の健康影響
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開放型蛍光灯は危険なレベルのUV光を放出します。 蛍光灯は「開放型」と「封止型」の2種類があります。封止型は内部コイルが二重ガラスで覆われているため、UV放射が大幅に抑えられます。一方、開放型は高レベルのUV光を放出し、イギリスの保健保護庁(HPA)は「1フィート以内で1日1時間以上の使用は避ける」よう警告しています。日焼け様の皮膚炎や皮膚がんリスクの増大が報告されています。
水銀の危険性
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蛍光灯には水銀が含まれています。 蛍光灯は微量の水銀を含んでおり、破損すると水銀が蒸発して空気中に拡散します。そのため、廃棄は有害ごみとして扱われ、普通のゴミに捨てることはできません。破損後に掃除機やほうきで掃除すると、逆に空気中の水銀濃度が上がります。米国環境保護庁(EPA)のジム・コールマン氏は、窓を開け、ゴム手袋と硬い段ボール、密閉ガラス瓶、粘着テープを使用する16ステップの清掃手順を推奨しています。水銀吸入は頭痛、情緒不安定、筋力低下、振戦、認知機能障害など、神経系に深刻な影響を及ぼします。
電磁波の健康影響
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蛍光灯の電磁波が学童の行動問題を引き起こす可能性があります。 世界保健機関(WHO)は2004年に電磁過敏症(EHS)を実在する障害として認定しました。ハヴァス氏の推計では、欧州で2180万人が重度、2億5400万人が中等度の症状を抱えています。電磁波への継続的な曝露は感受性を高め、患者数は今後も増加すると予想されます。
EHSの主症状は慢性疲労・疼痛、集中力低下・記憶障害、めまい、皮膚トラブルです。電磁波や「汚染電力」は気分・消化・循環・呼吸系にも影響を与え、カリフォルニア州の学校で行動問題やがんクラスターが報告されています。また、てんかん、狼瘡、片頭痛の症状悪化とも関連付けられています。
追加研究結果
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蛍光灯は集中力と記憶力に影響を与えます。 欧州の科学者ネットワーク「Human Ecological Social Economic(h.e.s.e.)プロジェクト」は、蛍光灯が健康に与える影響をまとめた研究を公開しています。1982年の『ランセット』掲載研究では、職場での蛍光灯使用が女性の悪性黒色腫リスクを2倍に、男性でも有意に増加させると報告されています。
さらに、1980年のホルヴィッヒ&ディエクハウス研究は、蛍光灯が精神的パフォーマンス低下・ストレス増大・学童の成長阻害をもたらすと指摘。1982年のヴォルファース夫妻の研究では血圧上昇と子どもの問題行動が増加、1976年のペインタ研究では蛍光灯撤去により教室の過活動が32%減少しました。
変化を急がせるべきか
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世界中で電磁波感受性が高まっていると科学者は考えています。 ハヴァス氏らは、政府がエネルギー効率は高くてもUV放射が低く、水銀を含まず、電磁波も抑えた電球の開発を促すべきだと主張しています。h.e.s.e.プロジェクトの研究者は、製造業者に対し危険放射を除去するフィルタリング装置の装着を義務付けることを提案しています。いずれにせよ、消費者が蛍光灯を強制的に使用させられるべきではありません。
