大腸菌がメチルレッド陽性、Enterobacter aerogenesが陰性である理由

メチルレッドテストの概要

メチルレッドテストは、グルコースを代謝する際に酸性最終産物を生成するかどうかで細菌を区別する検査です。酸性産物が蓄積すると培地のpHが低下し、指示薬のメチルレッドが赤色に変化します。

Escherichia coli(大腸菌)

大腸菌は混合酸発酵経路でグルコースを分解し、乳酸、蟻酸、酢酸、酢酸などの酸性最終産物を多数産生します。これらの酸が培地のpHを下げ、メチルレッド指示薬が赤くなるため、メチルレッド陽性となります。

Enterobacter aerogenes(エンテロバクター・エアロゲネス)

エアロゲネスは主にブタンジオール発酵経路でグルコースを分解し、2,3-ブタンジオールを主要産物とします。ブタンジオールは中性に近く、培地のpHを大きく変えないため、メチルレッドテストは陰性となります。

以上のように、両菌種のメチルレッドテスト結果の違いは、グルコース発酵時に利用する代謝経路の違いに起因しています。

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