人に影響を及ぼす致命的な土壌・ハーブ病一覧
新鮮なハーブや野菜は美味しく健康的ですが、汚染された土壌で育てられたり、適切に洗浄されなかったりすると、さまざまな危険が潜んでいます。土壌やハーブに潜む有害な微生物や病原体は多数ありますが、特に広く見られ、致命的なものを3つ紹介します。
E. coli(腸管出血性大腸菌)
大腸菌は約100種存在し、その多くは人や動物の腸内に有益です。しかし、毒素を産生し人に有害な4系統が知られています。特に危険なのがO157:H7株で、腎不全や激しい下痢を引き起こし、最悪の場合死亡に至ります。この菌は健康な牛の糞に含まれ、適切な管理がされないとひき肉や灌漑水、野菜の土壌へ広がります。ひき肉は十分に加熱し、野菜は食べる前にしっかり洗いましょう。特にパセリのように小さな葉や細かい部分が多いハーブは、菌が隙間に潜みやすいので注意が必要です。
ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
ブドウ球菌は健康な人の鼻粘膜や体液、健康・感染動物、汚染された食品、時には土壌にも存在します。土壌中は常在菌ですが、傷口(ニキビやひげ剃りの切り傷など)に接触すると感染のリスクがあります。通常は重篤な症状を起こしにくいものの、授乳中の母親、免疫力が低下している人、幼児や高齢者は注意が必要です。病院内で手指衛生が不十分だと増殖しやすく、皮膚感染、敗血症、最悪の場合死に至ることがあります。
ボツリヌス症(Clostridium botulinum)
ボツリヌス毒素は、土壌・水・動物体内に生息するClostridium botulinumが産生する胞子から発生します。ボツリヌス毒素を摂取すると、視力低下、倦怠感、顔面・胸部・四肢の麻痺が起こり、重症例では呼吸不全で死亡します。家庭での缶詰はレシピ通りに十分に沸騰させ、膨らんだり穴の開いた金属缶は使用しないでください。また、ハーブを油に漬けたものは常に冷蔵保存しましょう。
