ベンゾイン酸化の完了を判定する方法は?

触媒酸化剤

ベンゾイン酸化には効果的な触媒が不可欠です。一般的に使用される酸化剤には、硝酸、硫酸銅、酢酸銅、硝酸ビスマス、酸化バナジウムなどがあります。硝酸や硫酸銅で得られる収率は比較的高いものの、これらは毒性が強く処理に課題があります。毒性が低い酢酸中の重クロム酸ナトリウムなどは収率がやや低く、ベンゾインがベンゾアルデヒドへ変換されることがあります。

アルミナと空気

近年、アルミナ(酸化アルミニウム)を触媒、空気を酸化剤としてベンゾインを酸化する手法が報告されています。空気は無尽蔵でコストが低く、アルミナは入手しやすいため環境・経済的に魅力的です。ただし、反応を完了させるには大量のアルミナが必要になる点が課題です。

分光法

分光法は化合物の官能基が吸収する波長を測定します。紫外領域ではベンゾインはフェニルケトン基により247 nmで吸収し、赤外領域では同じカルボニル基が1664 cm⁻¹の吸収帯を示します。したがって、最終生成物にベンゾインが残存すれば、これらの波長で検出できます。

色変化反応

酸化過程で生成される中間体は紫色を呈します。この中間体の有無で反応の完了を判定できます。生成したベンジル産物をエタノールやメタノールに少量溶解し、NaOHを一滴加えると、紫色が現れれば酸化が不完全、色が変化しなければベンゾインは完全に酸化されたことを示します。

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