RCRA(資源保全・回収法)とは?

歴史

第二次世界大戦後、米国は産業と経済の急成長を遂げましたが、その副産物として大量の産業廃棄物や自治体廃棄物が発生しました。危険廃棄物・非危険廃棄物が環境中に拡散する事態を受け、1965年に「固体廃棄物処分法」が制定されましたが、十分な規制とは言えませんでした。そこで1976年に議会は包括的改正としてRCRA(資源保全・回収法)を成立させ、廃棄物管理の枠組みを大幅に強化しました。

危険廃棄物

燃焼性、反応性、腐食性、毒性を有する廃棄物は危険廃棄物と定義されます。RCRAのサブタイトルCでは、危険廃棄物の発生者、輸送業者、処理・保管・処分施設(TSDF)はすべて許可を取得し、詳細な記録を保持する義務があります。廃棄物の取引が行われるたびに、発生者と輸送業者は危険廃棄物マニフェストで取引内容を記録し、種類・量・担当者を追跡できるようにしています。

非危険固体廃棄物

サブタイトルDは、埋立地やその他の固体廃棄物処分施設に対する連邦基準を定めていますが、各州が独自の廃棄物管理計画を策定し、より厳しい基準を設ける余地を残しています。オープンディンプニング(野焼き埋立)は禁じられ、衛生的な埋立地は立地条件、運転手順、設計、地下水モニタリングに関するRCRA基準を満たす必要があります。埋立地が満杯になった際は、閉鎖手続きとその後の環境モニタリングもRCRAの要件に従わなければなりません。

地下貯蔵タンク

地下貯蔵タンクからの漏洩や流出は土壌や地下水を汚染するリスクがあります。1984年の「危険・固体廃棄物改正法」で追加されたサブタイトルIは、石油製品や危険物質の地下貯蔵に適用され、タンク所有者・運転者に対し、漏洩防止、環境への放出検知、汚染が発生した場合の修復義務を課しています。

影響

RCRAは廃棄物削減と環境責任を促進します。遵守コストは企業にとって負担となりますが、環境品質の向上にも大きく寄与しています。米国環境保護庁(EPA)は、2008会計年度に約6.5億ポンド(約2.95億トン)の危険廃棄物が削減・処理・適正に処分されたと報告しています。

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