汚染とリサイクルの実態
新しい製品を作るために未使用の資源を採掘・抽出するたびに大量の汚染が発生します。リサイクルは新たな原料の使用を抑えることで、これらの汚染を防止・削減します。また、埋立地は土壌・水質汚染の主な原因ですが、リサイクルにより埋立量を減らすことができます。
紙と樹木
オーバーリン大学によると、1トンの紙を製造するには約17本の木が必要で、埋立地では約8立方フィートのスペースを占めます。1本の樹木は年間約27kg(60ポンド)の大気汚染物質を吸収します。紙をリサイクルすれば伐採を減らし、空気の質向上と温室効果ガスの削減、さらには埋立地の容量確保につながります。
大気汚染
アルミニウム、ガラス、プラスチックなどのリサイクルは環境負荷を大幅に低減します。オーバーリン大学のデータでは、リサイクルアルミ缶を使用するとアルミ製造時の大気汚染が95%削減されます。アルミ製造の副産物である二酸化硫黄は酸性雨の原因となりますが、リサイクルにより排出が大幅に抑えられます。
水質汚染
採掘や製造過程で有害物質が水へ流出します。紙工場は木材パルプの漂白に塩素を使用し、放出された塩素は水生生物に毒性を示します。また、金属の採掘・精錬から生じる酸性鉱山排水には鉛、 水銀、カドミウムなどの重金属が含まれ、これらは食物連鎖を通じて人間にも蓄積されます。
化石燃料
エネルギー生産には石炭などの化石燃料が使用され、燃焼により大量の大気汚染が発生します。一部の火力発電所は煙突にスクラバーを設置して大気中への排出を抑えますが、スクラバーの処理水やスラッジは河川へ放流され水質汚染を引き起こします。リサイクル材料は新素材に比べてエネルギー消費が少なく、エネルギー生産に伴う汚染も削減できます。
ごみ問題
不適切な処分によりごみは直接河川や土壌に流れ込みます。ごみや有害廃棄物が雨水排水口に流れ込み、魚や野生動物が絡まって窒息するケースもあります。油や家庭用化学薬品は水の透明度や酸素濃度を低下させ、生態系バランスを崩します。フロリダ州ピネラス郡の調査では、全ごみの70〜80%がリサイクル可能であり、リサイクルを推進すれば不適切処分による環境への影響を大幅に減らせます。
