家庭内カビがもたらす健康リスク

カビとは?

カビは空気中の有機物を分解し、湿気のある環境で繁殖する微生物です。100,000種以上が知られており、菌類の一種です。自然界では落葉や植物の残骸を分解しますが、住宅内の湿った場所でも急速に増殖し、白・緑・灰色・黒などの斑点として現れます。

なぜ住宅内にカビが発生するのか

カビの繁殖には湿気が不可欠です。布製品、木材、配管周辺、エアコンや加湿器、壁紙やカーペットなどの建材に湿気があるとカビが生えます。外部から侵入した胞子が室内の湿った箇所に付着し、条件が整うと増殖を始めます。

アレルギー反応

カビ胞子は鼻づまり、喉のかゆみ、咳、くしゃみ、目の充血、皮膚の発疹などの症状を引き起こします。即時に現れる場合もあれば、長期間の曝露後に症状が出ることもあります。喘息患者は症状が悪化し、重度の発作を誘発することがあります。

毒性反応

特に危険なのはマイコトキシンを産生するカビ(例:黒カビ(Stachybotrys)やアスペルギルス属)です。呼吸器疾患、記憶障害、脳損傷、腎臓がん、食道がん、白血病などと関連が指摘されています。長期的な曝露は「Sick Building Syndrome(シックハウス症候群)」の原因ともなります。

カビの予防と除去方法

湿度を60%以下に保ち、漏水や屋根・窓の破損はすぐに修理し、浸水後は速やかに乾燥させることが最も効果的です。硬い表面に付着したカビは、市販の洗剤や石鹸、水、または漂白剤と水を混ぜた溶液で清掃できます。作業中は換気を十分に行い、完全に乾燥させてください。

カーペットやカーテンなど多孔質の素材にカビが生えている場合は、取り除いて廃棄するのが安全です。また、エアダクトや壁内部、天井裏など目に見えない場所にカビが潜んでいることがあります。その場合は専門業者に依頼して除去してもらいましょう。

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