ガンマ線の健康への影響
ガンマ線とは
ガンマ線は電磁スペクトルの一部で、ラジウム‑226などの放射性元素の崩壊や核反応により生成される高エネルギーの粒子です。波長は最も短く、エネルギーは数メガ電子ボルトに達します。このエネルギーにより、人体を貫通し、すべての臓器に影響を与える可能性があります。
急性放射線障害
強いガンマ線に短時間(数分)曝露されると、急性放射線障害(放射線症)を引き起こすことがあります。主な症状は嘔吐、下痢、出血傾向、体重減少、感染症への感受性増大です。生存率は吸収線量、放射線の種類、曝露経路、曝露時間に左右され、回復には数週間から数年を要することがあります。
放射線照射食品
食品照射は病原菌除去を目的とした安全技術ですが、ガンマ線が使用されることが多いです。照射により食品の分子構造が変化し、ホルムアルデヒドやベンゼンなどの変異原性物質が生成される恐れがあります。また、ビタミンA・C・E・KやB群、必須アミノ酸、ポリ不飽和脂肪酸などの栄養素も破壊されます。
細胞への影響
ガンマ線はイオン化を引き起こし、細胞内のDNA鎖を切断します。生き残った細胞ではDNAの修復が不完全となり、誤った結合が起こりやすく、変異や染色体異常、細胞死につながります。
