フィルター布の仕様と性能基準
ろ過レベル (Filtration Level)
ろ過レベルはミクロン(μm)で測定されます。1ミクロンは1マイクロメートルに相当し、フィルター布が捕捉できる最小粒子径を示します。たとえば、10ミクロンの評価は直径10μmの粒子を捕らえる能力があることを意味します。人間の髪の毛は約70ミクロン、ほとんどの細菌は1〜10ミクロンの範囲です。
ただし、ミクロンレベルは保証ではなく、実際にすべての粒子を捕捉できるわけではありません。
効率 (Efficiency)
効率は特定の粒子径での捕捉率を示します。たとえば、10ミクロンでの効率が50%というのは、対象粒子の約半分を捕らえることを意味する「名目評価」です。
「絶対評価」は、測定された粒子径で98%以上の捕捉率を示すものです。最良のフィルターは、対象粒子径に対して高い効率を持ちます。ほこり粒子は10ミクロン以上が多く、液体フィルターが10ミクロンで絶対評価を受ける場合は高性能といえます。一方、フェイスマスクが10ミクロンで名目評価しか持たない場合は効果が低いと言えます。
強度 (Strength)
フィルター布は引張強度と破裂強度で評価されます。液体フィルター(例:オイルフィルター)は、強度とろ過性能の両方が重要です。流量はpsi(ポンド毎平方インチ)で示され、圧力評価と呼ばれます。引張強度はポンド単位で測定されます。測定方法は素材や用途により異なります。
1ミクロンの絶対評価が高いからといって、必ずしも強度が高いわけではありません。フェイスマスク用の布は主に空気中の汚染物質に対処するため、強度はそれほど求められません。
液体フィルターは高圧に耐える必要があります。また、土木用の防草シートなどの潜水型布は、歩行者や車両の荷重に耐える必要があります。
