過マンガン酸カリウムの濃度調整方法と作り方
過マンガン酸カリウム(KMnO₄)は、結晶状で市販されている酸化剤です。水処理で色・臭いの除去、金属や藻類などの微生物抑制に利用されます。水に溶けるとピンク~紫色に変化しますが、皮膚や目への刺激、吸入による呼吸器障害、誤飲による中毒の危険があるため、取り扱い時は必ず保護具を着用してください。
必要なもの
- 過マンガン酸カリウム
- 手袋
- ゴーグル
- 計量用スケール
- 蒸留水
- 1000 mL 容器または容量フラスコ
濃度計算の手順
- 以下の式で必要な薬剤量を求めます。
薬剤量(g) = 体積 × 換算係数 × 処理濃度(mg/L) - 「薬剤量」は、処理したい水量に対して必要なグラム数です。例:250 ガロン(約946 L)の池を処理する場合。
- 「体積」は対象の水量です。単位はガロン、立方フィート、エーカー・フィートなど。
- 「換算係数」は単位変換に使用します。例:g → ガロンは 0.0038、lb → エーカー・フィートは 2.72、g → 立方フィートは 0.0283。
- 「処理濃度」は最終的に目指す濃度です。例では 2 mg/L(=2 ppm)を使用。
- 上記数値を代入して計算すると、薬剤量 = 250 gal × 0.0038 × 2 mg/L ≈ 1.9 g。したがって、250 ガロンの池を 2 ppm に調整するには 1.9 g の過マンガン酸カリウムが必要です。
希釈の手順(C₁V₁ = C₂V₂)
- 高濃度(例:1000 ppm)の溶液を、目的の濃度に希釈します。式は C₁V₁ = C₂V₂。
- 「C₁」=元の濃度(ここでは 1000 ppm)。
- 「V₁」=希釈したい元液の体積。例:50 mL。
- 「C₂」=最終濃度。例:100 ppm。
- 「V₂」=最終体積(未知数)。式に代入すると (1000 ppm × 50 mL) = (100 ppm × V₂)。
- V₂ を求めると V₂ = 500 mL。つまり、50 mL の 1000 ppm 溶液を蒸留水で 500 mL に希釈すれば、100 ppm が得られます。
1000 ppm ストック溶液の作り方
- 容量フラスコ(1000 mL)を 3/4 程度まで蒸留水で満たします。
- 正確に 1 g の過マンガン酸カリウムをスケールで測ります。
- 測った結晶をフラスコに入れ、すべてが容器に入ったことを確認します。
- 結晶が完全に溶けるまでよく混ぜます。
- フラスコを 1000 mL の目盛りまで蒸留水で満たします。これで 1000 ppm(=1 g/L)のストック溶液が完成です。
以上の手順を守れば、必要な濃度の過マンガン酸カリウム溶液を安全に調整・希釈できます。
