タバコの煙が環境に与える影響

タバコの煙には4,000種類以上の化学物質が含まれています。喫煙が室内環境や受動喫煙のリスクをもたらすことはよく知られていますが、これらの化学物質が地球全体に与える影響についてはあまり議論されません。本稿では、主な成分と製造過程が環境に与える影響を概観します。

アンモニア

  • アンモニアは家庭用洗剤にも含まれる自然発生の化学物質で、タバコの煙にも含まれます。水生生物に対しては特に毒性が強く、魚類やその他の水中生物に深刻な影響を与えます。また、アンモニアは硫酸アンモニウムや硝酸アンモニウムといった安定した粒子を形成し、酸性汚染物質の輸送を助けます。タバコの煙中のアンモニアは少量で、主な供給源は動物や人間の排泄物です。

一酸化炭素

  • タバコの煙は一酸化炭素(CO)も放出します。COは自動車の排気ガスでも発生し、局所的に他の汚染物質と反応して地表付近のオゾン(スモッグ)を生成します。オゾンは人間の健康や作物に悪影響を及ぼすことがあります。全体的なスケールでは、COの環境への影響は自動車に比べて小さいものの、有害な毒性を持つことは変わりません。

その他の化学物質

  • タバコの煙に含まれる数千種類の化学物質は、個別に見れば他の産業でも排出されますが、喫煙者が全世界で約22%(2007年の調査)いることを考えると、膨大な量が大気中に放出されます。これらの物質は局所的・全球的な環境にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。

製造過程

  • タバコ本体の燃焼そのものよりも、製造過程が環境負荷の大きな要因です。紙巻きタバコは紙で包まれるため、毎年多数の樹木が伐採されます。ある調査によれば、タバコ製造機は1時間に約3.7マイル(約6キロ)の紙を使用し、年間で6億本以上の木が乾燥工程のために伐採されるとされています。樹木は炭素吸収や生態系維持に不可欠であり、これらが燃やされることが喫煙の環境への主な影響となります。

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