プロピレングリコール吸入の危険性と安全性
プロピレングリコール(PG)は無色・無臭の化学物質で、食品添加物や化粧品、医薬品の不活性溶剤・キャリアとして広く利用されています。工業用途では不凍剤、油圧液、除氷液、冷却剤などがあります。米国食品医薬品局(FDA)では安全性が認められています。
材料安全データシート(MSDS)
米国労働安全衛生局(OSHA)は、化学物質を製造する企業に対し、物質の特性や取扱い方法、危険性を記載した材料安全データシート(MSDS)の提供を義務付けています。PGのMSDSによると、PGは吸湿性があり、常温では安定した物質とされています。健康影響としては「通常の工業取扱いでは低リスクだが、吸入すると軽度の呼吸器刺激を起こす可能性がある」と記載されています。
有害物質・疾病登録局(ATSDR)
ATSDRはウェブサイトで、エチレングリコールが急性中毒を引き起こすのに対し、プロピレングリコールは「一般に安全と認められる(GRAS)」食品・医薬品添加物であると説明しています。
医療用途
1950年代以降、PGは水分保持性を活かして喘息吸入器やネブライザーの水性添加剤として使用され、重大な副作用は報告されていません。また、注射薬の希釈剤としても広く用いられ、抗痙攣薬フェニトインの静脈投与剤の約40%を占めています。
電子タバコ
禁煙を目指す人々が利用する電子タバコは、バッテリー駆動でニコチンをPGで希釈し、加熱エレメントで蒸気化して吸入します。安全性への懸念は主にニコチン濃度の不均一さに向けられ、PG自体のリスクは低いとされています。
米食品医薬品局(FDA)
FDAはPGを「一般に安全と認められる(GRAS)」物質としてリストに掲載し、連邦規則第21章の基準を満たしています。長年にわたる広範な使用実績と深刻な副作用の欠如から、PGはほぼ無害と評価されています。
