濁度は水中の酸素量に影響するのか?
濁度とは?
濁度は水がどれだけ濁っているか、すなわち濁りや曇りの程度を示す指標です。懸濁粒子が多く含まれる水は「濁度が高い」と表現されます。
濁度は水中の酸素量に影響するか?
濁度は光の吸収特性や粒子の化学組成を通じて、溶存酸素(DO)の濃度にさまざまな影響を与えます。
濁度と光の吸収
濁度を引き起こす粒子は太陽光を吸収しやすく、特に暗色の粒子は光エネルギーを熱に変換します。その結果、濁った水は透明な水に比べて太陽光によって速く温まります。水温が上昇すると酸素の溶解度は低下するため、濁度が高いほど溶存酸素が減少しやすくなります。
濁度と栄養分
濁度の原因となる土壌粒子には窒素やリンなどの栄養分が含まれることがあります。これらが水中に流入し、光と結びつくと藻類が急激に増殖(藻類ブルーム)します。藻類が死滅して分解される際、大量の酸素が消費されるため、結果的に溶存酸素が減少します。このプロセスは海洋の「デッドゾーン」の主な原因の一つです。
濁度と生物学的酸素要求量(BOD)
濁度を構成する有機物質や微粒子は生物学的酸素要求量(BOD)が高い傾向にあります。BOD が高いほど分解に必要な酸素量が増えるため、濁度が上がると同時に溶存酸素が減少します。
