有毒廃棄物が環境にもたらす影響

有毒廃棄物とは?

製造業、農業、都市の下水処理、建設、車整備工場、研究所、病院など、さまざまな産業で生じる副産物を総称した言葉です。

有毒廃棄物の形態

有毒物質は液体、固体、スラッジ(泥状)など多様な形で存在します。もともと無害なものが汚染されたり、化学物質、重金属、放射性物質、病原体(ウイルス・細菌など)を含む場合があります。

環境への影響

有毒廃棄物は動物の奇形や異常変異の原因となり、温暖化の一因ともなります。有害化学物質が大気中に放出されることで、温度が不均一になり、生態系が乱れ、植物や動物が減少・絶滅する危険が高まります。

人間も気温変化や生態系の崩壊に加えて、直接的な健康被害を受けます。例として、1989年にニュージャージー州ハドソン郡の学校が閉鎖されたのは、学生が有害な化学物質クロムに過剰に曝露されたためです。

クロム中毒の症状例

クロムによる中毒症状には以下が挙げられます。

  • 副鼻腔炎(Sinusitis)
  • 鼻中隔穿孔(Nasal septum perforation)
  • アレルギー性・刺激性皮膚炎(Allergic and irritant dermatitis)
  • 皮膚潰瘍(Skin ulcers)
  • 呼吸器刺激(Respiratory irritation)
  • 気管支炎(Bronchitis)
  • 喘息(Asthma)

各用語の簡単な説明は以下の通りです。

  • 副鼻腔炎:副鼻腔の炎症。
  • 鼻中隔穿孔:鼻腔を分ける垂直組織に穴が開くこと。
  • アレルギー性・刺激性皮膚炎:皮膚の炎症。
  • 皮膚潰瘍:皮膚にできた潰瘍(皮膚が破れているか、破れていないかに関わらず)。
  • 呼吸器刺激:有害な刺激に対する呼吸器系の反応。
  • 気管支炎:気管支の粘膜の急性または慢性炎症。
  • 喘息:気管支が収縮し、呼吸困難・喘鳴・咳が繰り返し起こる状態。

一般的な保管方法

米国における有害廃棄物の規則は、環境保護庁(EPA)が策定・施行しています。最も一般的なのは、密閉容器に入れた上で埋設する方法です。容器は漏れがなく、外側が清潔であることが求められます。

たとえば、鉛を含む土壌は硬い粘土層で覆い、移動しにくいと判断された場合に限り埋設が許可されます。移動(migrate)とは、雨水に流される、蒸発する、あるいはその他の形で場所から離れることを指します。

多くの米国都市では、有害廃棄物の処理を行う指定施設があり、処分料が課されます。また、家庭から出る有害廃棄物の収集日時に制限が設けられることもあります。

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