廃水処理の基準と最新動向

廃水処理においても、他の製品やプロセスと同様に標準化が重要です。廃水は家庭排水や道路・屋根からの雨水など多様な汚染物質を含みます。清潔な水は健康だけでなく、漁業、スポーツフィッシング、野生生物、レクリエーション施設にも不可欠です。廃水処理基準は、危険な汚染物質を除去するために必要な機器の最低要件を定めています。

背景

ANSI(米国規格協会)は多数の製品に対し試験方法と適合基準を定めた標準を策定しています。その中で、ANSIの認定機関であるNSF(National Sanitation Foundation)は、NSF共同委員会(Joint Committee on Wastewater Technology)を通じて廃水処理に関する標準を発行しています。委員会は産業界、公共衛生、利用者コミュニティからそれぞれ12名の代表で構成され、必要な標準を議論・投票で決定します。

住宅用処理基準

NSF/ANSI Standard 40 は、処理能力が400〜1,500ガロンの住宅用廃水処理システム向けの標準です。システムの種類を問わず、排水水の品質が許容範囲にあるかを評価する試験方法が規定されています。試験は6か月間にわたり、停電や負荷変動などのストレス条件下で実施されます。構造的な強度、漏れ、騒音、電気認証、故障検知・警報装置、サービスラベルなども最低基準を満たす必要があります。

液体媒体を使用しない処理システム

Standard 41 は、液体飽和媒体を使用せずに人間の排泄物や有機家庭廃棄物を処理・保管するシステム(例:コンポストトイレ)を対象とした標準です。こちらも6か月間の性能試験が義務付けられ、住宅、別荘、日帰り公園用のクラスに適用されます。設計荷重やストレス試験が規定され、少なくとも1台は実験室で、使用予定場所で3台が実地試験されなければなりません。

主要コンポーネント

Standard 46 は、グラインダー・ポンプ、浄化槽排水フィルター、塩素化装置、UV消毒装置など、廃水処理システムの主要部品をカバーしています。さらに Standard 245 は、窒素除去を目的とした住宅用システム向けの標準で、Standard 40 と同様の試験プロセスを採用します。両標準の試験は同時に実施できるよう設計されています。

今後の展望と新規標準

NSF と ANSI は常に新しい標準の策定に取り組んでいます。例として、石や砂利の代替となる「グラベルレス・トレンチ」製品向けの Standard 240 や、技術委員会が評価するプロトコル P150(組織製品が浄化槽に与える影響の評価)があります。また、電気式焼却トイレ向けの NSF P157 は、材料・設計・構造・性能・清掃性に関する要件を定めています。

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