飲料水中の塩素がもたらす有害な影響
塩素は主に消毒剤として使用され、公共の水道に添加されて有害な細菌、カビ、藻類を除去し、臭いや不快な味を抑え、鉄分などのミネラルも除去します。飲料水として摂取されるほか、シャワー時に吸入したり皮膚から吸収されたりします。
歴史
1800年代に塩素が水道に初めて添加され、腸チフスやコレラといった大規模な感染症の予防に貢献しました。
塩素は有害か?
塩素は自然界の有機物(葉や植物)と反応してトリハロメタン(THM)を生成します。代表的なTHMであるクロロホルムは既知の毒性物質です。
塩素副生成物とがんリスク
クロロホルムは発がん性が疑われ、実験動物では肝臓や腎臓がんと関連しています。米国疫学雑誌の研究では、塩素副生成物への曝露で膀胱がんリスクが約2倍になることが示されました。また、米国公衆衛生雑誌の別の研究では、膀胱がんリスクが21%、直腸がんリスクが38%増加することが報告されています。
生殖への影響
実験動物において、クロロホルムは流産や先天性欠損の原因となることが示されています。
予防・対策
- 塩素が含まれる水道水の直接摂取を避け、浄水器や逆浸透装置で飲料水をろ過する。
- シャワー時は塩素除去フィルターを使用し、吸入や皮膚からの吸収を減らす。
- 塩素フリーの家庭用洗剤やパーソナルケア製品を選ぶ。
- バランスの取れた食事と適度な運動で免疫力を高め、体内の毒素除去を促進する。
