米国全国EMSプロトコル
救急医療サービス(EMS)を提供する救急車会社は、救急救命士やパラメディックなどのEMSプロバイダーを雇用しています。これらのプロバイダーは、患者に対する治療やケアを決定するために「プロトコル」に依拠します。プロトコルは、特定の作業をどのように実施すべきかを詳細に示す体系的な指示書です。各EMS会社は独自のプロトコルを持ちますが、米国全体で認められた「全国EMSプロトコル」は、各州で共通して使用され、運輸省(DOT)と協働して作成されています。
医療・外傷対応
全国EMSプロトコルには、医療および外傷の緊急事態に対する処置手順が含まれます。症状や所見の評価基準、胸痛や骨折などの具体的な疾患に対する推奨治療が記載されており、適切な処置方法を体系的に示しています。
薬剤管理
救急車に常備すべき薬剤のリストもプロトコルに明記されています。適応、禁忌、副作用などの情報が提供され、例えば硝酸グリセリンは胸痛の治療に推奨されますが、収縮期血圧が90 mmHg未満の場合は禁忌とされています。
安全対策
現場の安全確保に関する指示も含まれます。交通事故での患者救出手順、現場の安全確認・維持方法、警察や消防への連絡タイミング、運転に関する規則などが具体的に示されています。
