息切れに対するプロトコル

息切れ(呼吸困難)は、基礎疾患や突然の発作など、さまざまな原因で起こります。症状が軽微でも、適切な対処が必要です。本稿では、原因別に推奨されるプロトコルを紹介します。

原因不明の息切れ

原因が特定できない場合、呼吸療法士が実施するストレステストが有効です。具体的には、一定時間のトレッドミルテストを行い、テスト前後に脈拍と血中酸素飽和度を測定します。この検査は、冠動脈疾患や心臓病の有無を判断し、さらなる検査の必要性を評価するために用いられます。慢性的な疲労感や説明のつかない息切れを訴える患者に実施されます。

肺水腫による息切れ

肺水腫が原因の場合、両肺でクラック音が聞こえることが特徴です。まずバイタルサインを確認し、血中酸素濃度を測定したうえで、酸素マスクを装着します。その後、硝酸薬(ニトログリセリン)を投与し、必要に応じて追加投与します。継続的なモニタリングが重要です。

重度の喘息発作による息切れ

重度の喘息発作では、まず患者が座位または仰向けになっているか確認し、可能であれば座位にさせて酸素供給を最大化します。続いて、既往歴とバイタルサインを記録しながら、ネブライザーで気管支拡張薬を吸入させます。ネブライザー治療後に呼吸状態を再評価し、改善が見られない場合は速やかに病院へ搬送します。

パニック発作と心筋梗塞の鑑別

パニック発作でも息切れと胸痛が生じ、心筋梗塞と見間違われることがあります。まず外見を観察し、顔面の紅潮や大量の発汗、胸部を強く握りしめる様子がある場合は、心筋梗塞の可能性が高いと判断します。

外見上は落ち着いているが胸痛と息切れがある場合、看護師が血中酸素濃度と脈拍を測定し、既往歴を聴取します。過呼吸が疑われる場合は、紙袋で呼吸をゆっくり行う方法が有効です。ただし、心筋梗塞の疑いがある場合は、すぐに抗凝固薬、抗血小板薬(アスピリン)やベータブロッカーを投与し、血液検査と心電図(ECG)を実施します。

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