可塑剤の測定方法(IR分光法)
ASTM International によれば、赤外分光法(IR分光法)は試料中の可塑剤含有量を測定する標準化された手法です。赤外分光計で取得したスペクトルを、様々な可塑剤添加量のプラスチックのスペクトルライブラリと比較することで、試料中の可塑剤量を算出できます。赤外分光法は高速かつ非破壊で測定できるため、実務で広く利用されています。
必要なもの
- 赤外分光計(ATR 機能搭載が望ましい)
- 可塑剤スペクトル参照ライブラリ(データベース)
測定手順
-
試料を赤外分光計にセットし、機器の標準操作手順に従って測定準備を行います。ATR 搭載機器であれば、試料をほぼそのままATR結晶に押し付けるだけで済み、前処理は最小限で済みます。
-
分光計のソフトウェアを使用して試料の赤外スペクトルを取得します。通常は複数回スキャンし、ソフトウェアが自動で平均スペクトルを作成します。
-
取得したスペクトルを可塑剤参照ライブラリと照合し、波長領域の類似度に基づく「ベストマッチ」を特定します。
-
ベストマッチの参照スペクトルに記載された可塑剤添加率を参考に、試料の可塑剤含有率を算出します。例として、PVC 試料のベストマッチが 30 % 添加の参照スペクトルであれば、試料の可塑剤含有率も約 30 % と評価できます。
