製薬業界における医薬品開発プロセス

医薬品の開発は、時間と費用が膨大なプロセスです。製品開発には複数の段階があり、任意の段階で開発中止が決定されることもあります。Clinical Trials Networkによれば、全プロセスは5〜20年かかります。

探索・標的同定(Discovery/Target Identification)

まず、疾患の原因と考えられる体内の化学物質や、それに作用する可能性のある分子を調査します。有望な分子が見つかれば、治療薬として開発できるかを検証します。この研究は製薬会社、独立ラボ、大学などで行われます。

前臨床試験(Pre‑Clinical Testing)

薬剤をヒトに投与できる安全な形にするため、試験管や動物を用いて毒性評価を行います。動物実験で薬剤の有効性や安全性を予備的に確認し、ヒト試験への準備を進めます。

IND申請(Investigational New Drug)

製造企業は米国食品医薬品局(FDA)にIND(治験新薬)申請を行い、承認を得て初めてヒトでの試験が可能になります。申請には動物試験結果、製造方法、治験計画などの詳細データが必要です。

臨床試験(Clinical Trials)

臨床試験は第Ⅰ相から第Ⅲ相までの3段階で実施されます。

  • 第Ⅰ相:少数の健康なボランティアで薬剤の安全性と耐容性を評価。
  • 第Ⅱ相:数百名規模の患者で有効性と副作用を検証。
  • 第Ⅲ相:1,000〜3,000名の患者を対象に、効果と安全性を大規模に評価。全段階で最大10年かかることもあります。

薬剤承認(Drug Approval)

試験が完了すると、企業は新薬申請(NDA)をFDAに提出します。審査には試験結果や包装・表示・製造情報が含まれ、承認されれば販売が開始されます。販売後も第Ⅳ相試験として安全性と有効性のモニタリングが続けられます。

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