逆さまにぶら下がれる時間はどれくらい?
子どもから大人まで、逆さまになることは楽しみや治療目的で行われますが、過度な逆転は健康に重大なリスクをもたらす可能性があります。
重要性
人間は本来直立した姿勢で進化してきました。重力は血液を下肢へ、脳からは心臓へと送り出す役割を担っています。逆さまになると、血液の流れが逆転し、足へ血液が届きにくく、頭部の血液が心臓に戻りにくくなります。そのため、心臓は血液を循環させるために余分な負荷がかかります。
影響
- 長時間逆さまにぶら下がると、脳内に血栓ができやすく、脳卒中のリスクが高まります。
- 目の後ろに圧力がかかり、視力障害や失明の可能性があります。
- 肺に血液がたまり、肺水腫を引き起こすことがあります。
デイビッド・ブレインの例
2008年9月、イリュージョニストでスタントマンのデイビッド・ブレインは、ニューヨーク・セントラルパークで「死のダイブ」と称したスタントとして、3日2晩にわたり逆さまに吊るされました。事前に徹底したトレーニングを行ったものの、1時間ごとに立ち上がって医療チェックを受ける必要がありました。長時間逆さまにいることは極めて危険で、休憩を挟んでも致命的なリスクは残ります。
逆転療法の利用
逆転療法は、背中の痛みを和らげる目的で逆さまに吊るす方法です。バーに垂直にぶら下がる、またはテーブルに体を傾けるなどの手段があります。理論上は脊椎への圧力が軽減され、神経や椎間板への負担が減りますが、メイヨークリニックのランディ・シェラルド医師は、長期的な効果は科学的に証明されていないと指摘しています。
注意点
医師は逆さまに長時間吊るすことで起こる合併症の具体的なタイミングを示すデータを持っていません。デイビッド・ブレインのような極端なスタントは、健康な人が自発的に行う例はほとんどなく、リスクは極めて高いと言えます。
