タングステンの体内への影響と曝露経路

CDC(米国疾病予防管理センター)によると、タングステンは自然に存在する鋼灰色から白金色の金属または微細粉末で、20種以上のタングステン含有鉱物から採取されます。原子番号は74、化学記号はWです。主に鋼の硬度向上に利用されますが、米国における産業活動の増加に伴い、タングステンに接触する機会も増えています。

曝露経路

  • 飲料水や食物、空気中のタングステンが汚染されている場合に摂取・吸入する。
  • 自然界では微量のタングステンが鉱物として存在しますが、タングステン製造工場からは大量のタングステンが大気中に放出されることがあります。

体内への取り込みと排出

  • タングステンは経口、経皮、吸入により体内に取り込まれます。
  • 体内での代謝は完全には解明されていませんが、血流に入り全身へ分布します。
  • 摂取されたタングステンの大部分は消化管で速やかに処理され、尿または糞便として体外へ排出されます。

健康への影響

  • 高濃度に曝露した場合、皮膚・目・喉・鼻の刺激症状が現れます。
  • 長期的な曝露は咳や喘鳴、呼吸困難といった肺症状を引き起こす可能性があります。これらの症状は、タングステンの精製・合金工程で使用されるコバルトが関与していると考えられます。
  • なお、日常的に経験するごく低いレベルの曝露では、上記のような健康被害はほとんど報告されていません。

研究の不確実性

  • 現在のところ、タングステン曝露が白血病やその他のがんを引き起こすかどうかを示す十分な科学的証拠はありません。
  • 一般的には、曝露量が増えるほど何らかの健康影響が出るリスクは高まると考えられています。

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