CBCテスト:目的・測定項目・正常範囲

CBCテストの目的

CBC(全血球算定)テストは、血液中の赤血球、白血球、血小板などの細胞数や血液成分を総合的に評価する検査です。主な目的は次のとおりです。

  • 赤血球が不足する貧血の診断
  • 白血球のがんである白血病の診断
  • 細菌・ウイルス感染などの感染症の診断
  • 外傷や手術による出血の評価
  • 全身の健康状態の把握

CBCテストで測定される項目

検査では以下の指標が測定されます。

  • 赤血球数(RBC):血中の赤血球の数
  • ヘモグロビン(Hb):赤血球に含まれる酸素運搬タンパク質の量
  • ヘマトクリット(Hct):血液中の赤血球が占める割合
  • 平均赤血球容積(MCV):赤血球の平均サイズ
  • 平均赤血球ヘモグロビン量(MCH):赤血球1個あたりのヘモグロビン量
  • 平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC):赤血球内のヘモグロビン濃度
  • 血小板数(Plt):血液凝固に関わる血小板の数
  • 白血球数(WBC):血中の白血球の総数
  • 白血球分画(Diff):好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球の各割合

CBCテストの正常範囲(目安)

検査機関により若干の差はありますが、一般的な基準は次のとおりです。

  • 赤血球数:男性 4.5‑6.2 ×10⁶/µL、女性 4.1‑5.1 ×10⁶/µL
  • ヘモグロビン:男性 14‑18 g/dL、女性 12‑16 g/dL
  • ヘマトクリット:男性 40%‑54%、女性 36%‑48%
  • MCV:80‑100 fL
  • MCH:27‑32 pg
  • MCHC:32%‑36%
  • 血小板数:150,000‑450,000/µL
  • 白血球数:4,500‑11,000/µL
  • 白血球分画:好中球 55%‑70%、リンパ球 20%‑40%、単球 5%‑10%、好酸球 1%‑3%、好塩基球 0%‑1%

結果の解釈と異常が示す可能性のある疾患

医師は検査結果を患者さんの症状や既往歴と照らし合わせて評価します。異常が認められた場合は、追加検査や詳しい診断が行われます。

主な異常例と考えられる原因は次のとおりです。

  • 貧血:赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリットの低下
  • 白血病:白血球数の増加や白血球分画の異常
  • 感染症:白血球数の増加や好中球・好酸球の上昇
  • 出血:赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリットの低下
  • その他の疾患:腎臓病、肝臓病、甲状腺機能異常などでも数値が変化することがあります

検査結果について不明点がある場合は、遠慮なく担当医に相談してください。

医学研究 - 関連記事